この記事では『北海道の雪いつから積もる?冬遊び方や留意点についてて解説!』しています。
北海道、日本最北端に位置するこの地域は、冬になると一面が雪に包まれます。
多くの観光客が北海道の雪景色を楽しむために訪れ、冬の時期には賑わいが続きます。
ただし、北海道の雪は本州に住む人々の予想をはるかに上回ります。
具体的には、雪がいつからいつまで降るのか、月ごとの積雪と気温の傾向、雪のシーズンならではの楽しみ方、有名な雪まつり、そして北海道の冬に注意すべき点などについても触れます。
この記事を通じて以下の情報が得られます:
- 北海道では初雪が10月下旬から11月上旬に観測されることが一般的です。
- 雪解けは3月中旬ごろから始まりますが、4月から5月にかけても雪が降ることがあります。
- 北海道の冬は氷点下の気温が普通です。
- 雪遊びやスノースポーツ、雪まつりなど、冬の北海道には魅力的なアクティビティがたくさんあります。
それでは『北海道の雪いつから積もる?冬遊び方や留意点についてて解説!』最後までお楽しみください。
北海道の雪いつからいつまで積もる?
北海道といえば、雪のイメージがある方も多いかと思います。
実際、北海道では積雪が長期間続き、高い山々では年間を通じて雪が残ることもあります。
北海道の雪景色を楽しむために、いつからいつまで雪が降るかを知っておくことは重要です。
最初に、有名な観光スポットでの雪の降る期間について見てみましょう。
北海道の雪の降り始めはいつから?
北海道では、一般的に10月下旬から11月上旬に初雪が観測されることがよくあります。
しかし、地域によって初雪の時期には大きな変動があり、例えば2022年には大雪山系の黒岳で10月5日に初雪が観測されたこともありました。
また、2023年の寒候年度(2022年8月から2023年7月)における北海道各地の初雪観測日は以下の通りです。
初雪観測日 前年比
- 稚内 11月3日 17日遅い
- 釧路 11月14日 8日遅い
- 帯広 11月10日 4日早い
- 札幌 11月16日 3日早い
- 旭川 11月4日 18日遅い
- 函館 11月4日 17日早い
道内の主要な観測地では、多くの地域で初雪が11月に入ってから観測されることが一般的でした。
(参考:札幌管区気象台|雪・積雪・長期積雪(根雪)の初日、終日の観測状況)
北海道の雪が積もる期間はいつまで?
北海道では地域によって異なりますが、一般的に雪は例年3月中旬から下旬にかけて降りやむ傾向にあり、平地の雪は4月下旬までにほぼ解けてしまうことが多いです。
ただし、山岳地帯では雪が長く残るため、スキーリゾートなどでは5月までスノースポーツを楽しむことができる場所もあります。
さらに、3月中旬ごろから雪解けが始まるとはいえ、春とされる4月から5月にかけても数日間雪が舞い降りたりすることがあります。
北海道各地の平年値によると、雪の降りやむ平均の日付は以下の通りです。
- 稚内 5月10日
- 釧路 5月1日
- 帯広 4月26日
- 札幌 4月19日
- 旭川 5月1日
- 函館 4月16日
(参考:札幌管区気象台|初雪などの平年値)
北海道で豪雪地域はどこ?
北海道における豪雪は、季節風(シベリア高気圧)が大陸から吹き込むことによって発生します。
この季節風は、日本海を通過する際に多くの水分を含み、北海道などの日本各地に到達します。湿った雲が強い寒気と結びつき、豪雪をもたらすのです。
その結果、日本海側やオホーツク海側は特に積雪が多い地域と言えます。
北海道では、特に川上地方、宗谷地方、空知地方などで大量の積雪が見られます。
気象庁の観測データによれば、2023年1月1日の北海道の積雪量ランキングでは、朱鞠内観測地点で165cmの積雪が観測されました。
2023年1月1日の北海道の積雪量ランキングは以下の通りです。
- 川上地方雨竜郡幌加内町 – 朱鞠内観測地点: 165cm
- 川上地方中川群音威子府村 – 音威子府観測地点: 152cm
- 宗谷地方枝幸群中頓別町 – 中頓別: 134cm
- 川上地方雨竜幌加内町 – 幌加内: 128cm
- 空知地方雨竜郡沼田町 – 石狩沼田: 121cm
※2023年1月1日のデータ
これらのデータは2023年1月1日のものであり、1月や2月などの雪のシーズンが進行すると、積雪量はさらに増加することが予想されます。
北海道の積雪・気温トレンド
次に、北海道の積雪と気温のトレンドを月別に探ってみましょう。
北海道の12月
北海道では12月になると、根雪が積もり始め、初雪から数えて積雪が100cmを超える地域が多くなります。
気温は氷点下に下がり、路面は凍結するため、多くの住民が早い段階でスタッドレスタイヤへの交換や冬支度を始めます。
過去5年間の12月の平均気温は以下の通りです。
- 稚内: -2.2度
- 釧路: -1.5度
- 帯広: -3度
- 札幌: -1.1度
- 旭川: -3.7度
- 函館: -0.3度
特に帯広や旭川では平均気温が氷点下3度前後で非常に寒いため、十分な防寒対策が必要です。
建物内では寒さをしのぐための設備が整っていますが、屋外での活動を楽しむ場合は充分な対策が必要です。
北海道の1月
北海道の1月は厳しい寒さに覆われ、全域で寒気が支配します。
積雪量は2月に向けて増加し、交通状況が悪化する地域もあります。
内陸部でも積雪が増え、札幌や函館などの都市地域でもスノーブーツなどの装備が重要です。
特に市街地では除雪後の路面凍結が問題となることが多いので、注意が必要です。
過去5年間の1月の平均気温は以下の通りです。
- 稚内: -4.3度
- 釧路: -4.5度
- 帯広: -5.4度
- 札幌: -3.1度
- 旭川: -7度
- 函館: -2.2度
気温は非常に低く、特に旭川では氷点下5度を下回ることが多いです。
自然環境での活動では、さらに寒冷な気温が経験できることもあり、ダイヤモンドダストなどの珍しい現象を観察できることもあります。
また、1月下旬から2月にかけてはオホーツク海から流氷観察を目的に多くの観光客が北海道を訪れます。
北海道の2月
1月の寒さのピークは過ぎましたが、2月でも氷点下の気温が続きます。
スノースポーツはハイシーズンを迎え、多くの観光客が北海道内のスキーリゾートを訪れます。
過去5年間の2月の平均気温は以下の通りです。
- 稚内: -4.2度
- 釧路: -4.3度
- 帯広: -5.3度
- 札幌: -2.7度
- 旭川: -6度
- 函館: -1.9度
1月のピークよりは寒さが緩和されますが、まだまだ氷点下の日々が続きます。
2月には北海道各地で雪にまつわる催し事が行われ、特にさっぽろ雪まつりは2月初旬に開催され、全国から多くの観光客が訪れます。
雪の北海道で楽しむおすすめアクティビティ
雪の北海道は、雪に憧れる人にとって憧れの場所です。
ここでは、雪の北海道を最大限に楽しむためのおすすめアクティビティを紹介します。
北海道の雪遊び
雪だるまやかまくら作り、雪合戦、そり遊びなど、ファミリーに大人気の雪遊びが楽しめます。
12月でも十分な積雪がある地域では、雪遊びが楽しめます。
近年では、イヌイットの伝統的なかまくら状の住居「イグルー」作りを楽しむアクティビティも人気です。
北海道のスノースポーツ
北海道は上質な雪質のゲレンデが豊富で、世界中からスノースポーツ愛好者が訪れます。
スキーやスノーボードはもちろん、スノーモービル、スノーシュー、エアボードなど、多彩なスノースポーツが楽しめます。
さらに、新しいスノースポーツも次々と登場し、スノースクート、スノーカイト、スノーラフティングなども人気です。
北海道の雪まつり
北海道では、雪にまつわるさまざまなお祭りが開催されます。
さっぽろ雪まつりや積雪を活かしたイルミネーションなど、全国的にも有名なイベントが多いです。
また、期間限定で湖上にオープンする「しかりべつ湖コタン」といった幻想的なイベントも楽しめます。
北海道の雪の中で楽しむお祭りは、一生の思い出になることでしょう。
北海道の自然現象の観察
北海道には、寒冷な気候から生まれる希少な自然現象が見られます。
ダイヤモンドダストやフロストフラワー、霧氷、ジュエリーアイスなど、特定の気象条件下でしか観察できない自然現象があります。
これらの珍しい現象を目当てに、多くの人々が北海道を訪れます。
雪の北海道を訪れたからこそ、このような自然の美しさを堪能できるでしょう。
北海道の冬知っておくべき3つの注意点
北海道に住む人々は雪のエキスパートと言えるでしょうが、北海道でも「ヤバい」と感じることがあるのをご存知でしょうか?
次に、北海道の雪事情について詳しく説明します。
1. スタッドレスタイヤでのスリップに注意
雪道で安全に運転するためには、スタッドレスタイヤが必要です。
雪の少ない地域ではスタッドレスタイヤが馴染みにくいかもしれませんが、北海道のような豪雪地帯では、11月から12月にかけてスタッドレスタイヤに履き替え、冬の準備をすることが一般的です。
北海道では12月から約3か月間、氷点下の気温で凍結路が多く見られます。
雪道に慣れた地元のドライバーでも凍結路は危険で、観光客がスタッドレスタイヤ付きのレンタカーを借りていても慎重に運転する必要があります。
雪道運転に慣れていない場合は、公共交通機関を利用することをお勧めします。
2. 飛行機の欠航に備える
飛行機は気象条件に敏感で、冬の北海道では雪や強風による欠航がよく起こります。
JAL(日本航空)とANA(全日本空輸)のデータによれば、冬のシーズンには飛行機の運航状況が乱れることが多く、欠航便も増加します。
北海道への旅行を計画する際には、悪天候に備えて余裕のあるスケジュールを組むことが重要です。
3. ホワイトアウトに警戒
ホワイトアウトは、吹雪や悪天候により視界が一時的に完全に遮られる現象です。
この現象では地形や進行方向が分からなくなり、自動車や徒歩での移動が非常に危険です。
北海道でさえもホワイトアウトに巻き込まれることがあり、事故や遭難につながることがあります。
特に気温が-2度未満で強風が吹く状況、道路の積雪が高い場合にホワイトアウトが発生しやすいとされています。
自動車運転中はハザードランプを点け、前方の車に追従することが重要です。
徒歩の場合は建物を見つけたら避難し、携帯電話で救助を呼ぶか、居場所を知らせる努力をしましょう。