この記事では『犬の尻尾を触ることは避けるべき?知らず知らずのうちに不快感を与えている可能性』と題してお届けします。
犬の尾は、それぞれの品種によってさまざまな形をしていますね。
毛がふんわりとした豊かな尾、スッと伸びた尾、カールしている尾など、それぞれに特徴があり、見ているだけで楽しいものです。
尾を振る様子からは、愛犬の心の内を察することが可能ですが、実はこの部分は非常にデリケートなのです。
あなたは犬の尾を触ったことがありますか?
犬が我慢しているだけかもしれないということも考えられます。
今回は、犬の尾を触ることが本当に適切かどうか、その点に焦点を当ててみたいと思います。
それでは『犬の尻尾を触ることは避けるべき?知らず知らずのうちに不快感を与えている可能性』最後までお楽しみください。
この記事に書かれている内容
犬の尻尾に触れると反発される理由
犬の尻尾は品種によってさまざまな形をしており、元気に振ったり、真っ直ぐに立っている姿を見ると、つい触りたくなることがあるかもしれません。
しかし、実際に尻尾に触ると、犬はすぐに反応したり、触られたくないと体を避けることがよくあります。
では、なぜ犬は尻尾に触れられるのを嫌がるのでしょうか。
敏感な部分であるから
犬の体にはいくつかの敏感な部位があり、尻尾はその中の一つです。
足の先や鼻も敏感な部位で、これらが外敵に狙われると最初に傷つきやすいです。
また、尻尾は先端から背骨に続いており、傷つけば体の中心部に影響が及ぶ恐れがあるため、感覚細胞が多く配されています。
トラウマがある場合
子犬の時に悪い体験をすると、成犬になってもその記憶がトラウマとして残ることがあります。
例えば、尻尾を踏まれたり、引っ張られたりして痛い思いをした経験がその一例です。
直接的な痛みを感じていなくても、しつこく触られて不快な思いをしたことがトラウマになることもあります。
ケガや病気が原因の場合
尻尾を触られるのを嫌がる理由の一つとして、ケガや病気が隠されている可能性も考えられます。
目に見える変化がなくても、尻尾周辺に何らかの違和感がある場合があるため、獣医師による診察を受けることが推奨されます。
病気としては消化器官の異常で起こりうる病気や骨と関節の異常で起こりうる病気が考えられます。
犬の尾を触る避けた方が良い3つの振る舞い
犬の尾は、感情を表すだけではなく、体をコントロールするためにも重要な役割を果たしています。絶対にしてはいけないこととして、「握る・踏む・撫でる」が挙げられます。
握る
短くて細かく動く尾や、長くてふんわりとした尾の動きは可愛らしく感じられます。
しかしながら、尾を握る行為は絶対に避けるべきです。
いたずらで捕まえようとして尾を握ることは、愛犬にとって大きなストレスになるので注意しましょう。
踏む
毛の長い犬や尾が長い犬では特に気をつける必要があります。
愛犬が床で寝ている際や散歩時にうっかり尾を踏まないように注意しましょう。
尾を踏むと、犬は「キャン!」と鳴いたり、驚いて噛みつくこともあります。
尾には神経が通っており、踏まれると痛みを感じることがあります。
撫でる
尾を触ったり握ったりするのはNGですが、撫でることは大丈夫かと思いがちですが、これも注意が必要です。
犬は一般に触られることを好む動物ですが、信頼している飼い主であれば尾を触らせることもあります。
しかし、実際には「我慢している」可能性もあります。
愛犬が尾を触ることを嫌がらなくても、ストレスが溜まるかもしれません。
尾を撫で続けることは控えましょう。
尾以外で嫌がる部位は?
一般的に、敏感な部位に触れられることは、人間も犬も好まないものです。
ただし、必ずしも触ってはいけないわけではありません。
子犬の頃から徐々に触れることに慣れさせると良いでしょう。
尾以外で嫌がる部位には以下のようなものがあります。
●鼻の先
●口の周り・口の中
●足の先
●お尻の周り
これらの部位は、飼い主が愛犬の健康管理や清潔を保つために触る必要がある部位です。
歯磨きや爪切り、お尻周りの毛のカットなどがそれに当たります。
嫌がる部位を無理に触るのではなく、家に迎えた時から少しずつ触ることに慣れさせることが重要です。
犬の尻尾が担う役割とは?
犬の尻尾が果たしている役割を見てみましょう。
バランスを保つ役割 犬は尻尾を使って歩いたり走ったりする際のバランスを取っています。
尻尾を上手く活用して平衡感覚を維持しています。
感情を表す役割 犬は尻尾の振り方で様々な感情を表現します。
- 高い位置:興奮状態を表し「自分は強い」とアピール
- 水平位置:興味を示している状態
- 低い位置:不安や恐怖を感じている
- 大きく左右に振る:喜びの感情を示す(ただし毛が逆立っているなどの場合は攻撃的な態度)
- 低い位置で小さく振る:服従のサイン 保温の役割 寒い時、犬は体を丸めて寝ることがあり、尻尾は顔や鼻を覆って寒さから守る役割も持っています。
まとめ
『犬の尻尾を触ることは避けるべき?知らず知らずのうちに不快感を与えている可能性』いかがでしたでしょうか。
犬の尻尾に無意識に触れることは避けた方が良いでしょう。
特に、初対面の人には警戒する犬もいます。
絶対に触ってはいけないわけではありませんが、尻尾が敏感な部位であることを理解し、適切な配慮が必要です。
それでは『犬の尻尾を触ることは避けるべき?知らず知らずのうちに不快感を与えている可能性』最後までご覧いただきありがとうございました。