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にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!

にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!
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この記事では『にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!』と題してお届けします。

にんにくに生じる「芽」が食べられるのか、または毒性があるのかについて疑問を持つ方も少なくないでしょう。

市販されるにんにくの芽とは何が違うのか、この芽が持つ予想外の健康上の利点やその取り扱い方について説明します。

さらに、にんにくを適切に保存する方法についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

それでは『にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!』最後までお楽しみください。

 

市場で見かける「にんにくの芽」とは別物

市場やスーパーマーケットで見ることができる「にんにくの芽」と、本記事で紹介する自然に育った「にんにくの芽」は、同じものではありません。

この二つの違いを明確にすることが重要です。

 

一般に販売される「にんにくの芽」は実際には茎

市場で「にんにくの芽」として売られているものは、実は花茎、すなわち茎の部分です。

多くの人が芽と思っているものは、実は茎で、「本物の」にんにくの芽は別の形で販売されることがあります。

この混同を避けるため、この記事では自然に生じたにんにくの芽を単に「芽」と表現し、市販されている花茎を「にんにくの芽(花茎)」や単に「花茎」として区別しています。

 

自然に生じた「にんにくの芽」や芽が出たにんにくは食ベられる?

にんにくを放置しておくと自然と芽が生えてきます。

じゃがいもの芽に毒があることから、にんにくの芽にも毒があるのではないかと不安に感じる方もいるかもしれませんが、その心配は無用です。

にんにくの芽は食べても大丈夫です。

 

にんにくの芽も芽が生えたにんにくも食用に適していまる

じゃがいもとは異なり、にんにくの芽は食べられます。

芽が生えると硬くなるため、多くの場合取り除かれますが、調理して食べることが可能です。

芽が生えたにんにく自体も、問題なく食べられます。

 

にんにくの芽はどの部分から生えるのか?

一般的に私たちが食べるにんにくは「鱗片」と呼ばれる部分です。

鱗片内部では、保護葉、貯蔵葉、発芽葉に分かれています。

通常私たちが食べるのは貯蔵葉で、時間が経つと発芽葉が成長して芽が現れます。

つまり、にんにくの芽とは発芽葉から成るものです。

 

にんにくの芽が持つ意外なメリットと栄養価

多くの人が否定的なイメージを持つにんにくの芽ですが、実は安全に食べられ、さらには豊富な栄養を含んでいます。

 

にんにくの芽に含まれる栄養素にはどんなものがあるか

  • 鉄分
  • 亜鉛
  • カルシウム
  • GABAなど

 

にんにくの鱗片だけでなく、その芽にも様々な栄養素が含まれています。

鉄分、亜鉛、カルシウムは鱗片に比べて豊富で、特に鉄分は約9倍も含まれています。

また、GABAというアミノ酸も豊富で、これは神経伝達物質の働きを抑える役割を持っています。

栄養をたくさん取りたい場合は、にんにくの芽を食べることが推奨されます。

 

花茎も栄養価が高い

市販されるにんにくの芽、つまり花茎も緑黄色野菜として栄養豊富です。

βカロテンやビタミンC、カルシウムなど、にんにくと同様の栄養素を含んでいますが、量としてはより多く摂取できるため、効率的に栄養を得ることができます。

 

にんにくの芽を取り除く方法

先に述べた通り、にんにくの芽は食べられる上に栄養も豊富です。

しかし、鱗片に比べて味が強いため、調理する際には取り除くことが推奨されます。

 

包丁を使って簡単に取り除く方法

にんにくの外側を剥いて、底を切り落とします。

縦に半分に切ると芽が見えてきます。

そこで、包丁の先端を使って芽を取り除くと完了です。

大きなにんにくの場合は特にこの方法が有効です。

小さいにんにくや包丁の扱いに自信がない場合は、別の方法を試してみてください。

 

電子レンジを活用して簡単に引き抜く

にんにくの外側が付いたままの状態で底を切り落とし、皿に並べるかラップで包みます。

鱗片が3〜5個の場合は、500Wで1分程度電子レンジにかけます。

冷めたら、外に飛び出している芽を手で引き抜きます。

この方法は外皮も簡単に剥けるようになり、時短にもなるため便利です。

 

爪楊枝を使って取り除く

にんにくの外側を剥き、両端を切り落とします。

爪楊枝を頭の方から差し込み、尻の方から芽を押し出して取り除けば完了です。

頭と尻を切り落とす必要がありますが、これも簡単にできる方法です。

 

最近にんにくに芽が生えるようになったわけ

最近、にんにくに芽が生える現象がよく見られるようになりましたが、これが一般的になったのは実は比較的最近のことです。

その背景にある理由をご紹介します。

 

発芽を抑える薬剤の使用停止があった

以前、日本のにんにく生産では収穫前に発芽を防ぐホルモン剤を使うのが普通でしたが、2002年からその使用が停止されました。

その結果、保存している間に芽が生えやすくなったのです。

 

発芽防止の新しい方法

薬剤の使用をやめた後、乾燥や冷蔵、熱処理などの方法で発芽を抑制するようになりました。

これらは安全な方法ですが、それでも芽が生えるにんにくが出回ることがあります。

 

海外産にんにくの状況

日本国内で発芽抑制剤の使用が禁止された一方で、海外の一部ではまだ使用が続いています。

そのため、外国産のにんにくでは芽が出にくい傾向があります。

これは、国産にんにくが自然な状態である証拠とも言えます。

 

家庭で育てることができる「にんにくスプラウト」

自宅で簡単に育てられる「にんにくスプラウト」についても触れてみましょう。

 

「にんにくスプラウト」とは何か

「にんにくスプラウト」とは、にんにくの鱗片から自然に生えた芽を育てたものです。

食べられ、栄養価も高く、にんにく特有の強い臭いが少ないため食べやすいのが特徴です。

 

にんにくスプラウトの育て方

水耕栽培キットを利用して、皮を剥いたにんにくの片を上に尖った部分が来るようにして植えます。

適切に水やりをすると発芽し、5〜10cmに育ったら収穫のタイミングです。

ただし、全てのにんにくが発芽するわけではないので注意が必要です。

 

にんにくを保存する方法

にんにくの保存方法についても、いくつかのポイントを紹介します。

 

にんにくの常温保存

にんにくは、風通しの良い日陰の場所で常温保存すると約1ヶ月持ちます。

袋に入れずにネットやカゴに入れておくと良いでしょう。

 

にんにくの冷蔵保存

低温が適しているため、野菜室での保存が推奨されます。

皮がついたままのにんにくを新聞紙で包んでから保存袋に入れると、1〜2ヶ月保存できます。

 

にんにくの冷凍保存

長期間保存したい場合は冷凍が適しています。

皮つきのままであれば半年程度、皮を剥いた場合は2週間程度保存可能です。

切ったりすりおろした状態で冷凍すると、解凍せずにそのまま使えます。

 

まとめ

『にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!』いかがでしたでしょうか。

にんにくの芽は食べられるもので、栄養価が高いものでした。

にんにくの芽を伸ばしてみると、普通のにんにくとは違った味わいや食感を楽しめます。

「にんにくスプラウト」を育てて、にんにくの新しい味を楽しむのも一つの方法です。

それでは『にんにくの芽は食べられる?意外な栄養価と保存方法を紹介!』最後までご覧いただきありがとうございました。