この記事では『正月飾りいつからいつまで?処分方法について調査!』と題してお届けします。
12月が始まると、年の終わりと新年を迎えるための準備が忙しくなる時期です。
この時期には、「新年の飾りつけ」をする家庭が多いですが、これらの飾り物をいつから飾り、いつ撤去すべきかを正確に知っていますか?
新年の飾りにはそれぞれ特別な意味があり、適切な時期に設置し、片付けることが重要です。
ここでは、一般にあまり知られていない新年の飾りの意味や、飾る・片付けるの適切なタイミング、そして飾りを取り除いた後の処理方法について詳しく解説します。
それでは『正月飾りいつからいつまで?処分方法について調査!』最後までお楽しみください。
この記事に書かれている内容
正月飾りいつからいつまで?
お正月の起源と意味
一般に、新年は家族で祝うイベントとして知られていますが、本来のお正月は「年神様」という神を迎えるための伝統的な行事です。
この年神様は、豊作をもたらす農業の神として崇拝され、地域によっては「お正月様」や「歳徳神」とも称されます。
伝承によれば、年神様は元日に家庭に訪れ、1年間の幸運と災厄除けをもたらすとされています。
このため、お正月の飾りつけは、この年神様を歓迎するための古い習慣の一部とされているのです。
正月飾りの意味
新年の正月飾りは、新年に家族を訪れる年神様を歓迎するためのシンボルであり、神様が滞在する際の象徴的な依り代として機能します。
地域や家庭によって異なるかもしれませんが、主に門松、しめ飾り、鏡餅が新年飾りの主要な要素です。
以下では、これらの飾り物が持つ特別な意味について掘り下げてご紹介していきます。
正月飾り①門松
門松は、年神様を家に導く目印として、また邪気を避けるために設置されます。
通常、家の入口の外側に左右一対で設置されますが、共有スペースの規制がある場合、内側に設置することもあります。
門松は生命力と長寿の象徴である松を使用し、神様を祀る意味合いも持っています。
伝統的には、門松には松のほかに竹や梅が添えられ、竹は成長の速さと繁栄を、梅は新春を象徴する縁起物として使用されます。
正月飾り②しめ飾り
しめ飾りは、注連縄を紙垂や裏白、ゆずり葉などで装飾したものです。
これは神聖な場所を示し、年神様を迎えるために飾られます。
しめ飾りは玄関などの入口に飾られ、現世と神様の領域を区分する結界の役割を果たします。
しめ飾りの各要素は、裏白が正直さや夫婦円満を、紙垂が神聖な場所の区切りを、ゆずり葉が子孫繁栄を象徴します。
正月飾り③鏡餅
日本では、鏡が神様の宿るものとされ、鏡餅はその象徴です。
円形の鏡餅は、神様が滞在する依り代として、また八咫鏡の形状を反映しています。
大きさに応じて重ねられた鏡餅は、年の円満な重ねと陰陽、太陽と月を象徴します。
また、上にのせる橙は「代々」の語呂合わせから、子孫の繁栄を願う意味を持ちますが、現代では代わりにみかんを使用することもあります。
正月飾りいつから設置タイミング
新年飾りは、12月13日の「正月事始め」を過ぎた後にいつでも設置できます。
正月事始めは年神様を迎える準備を開始する日で、この日に行われる大掃除を「すす払い」と呼びます。
近年では、クリスマスが終わる12月26日以降に飾り始めるのが一般的で、特に12月28日や30日に飾ることが推奨されています。
これらの日は縁起が良いとされていますが、12月29日や大晦日の12月31日に飾るのは避けるべきです。
29日は「二重苦」を連想させ、31日は「一夜飾り」となり不吉とされるためです。
正月飾りいつまで撤去時期
門松やしめ飾りは「松の内」の期間中は飾っておいて問題ありません。
松の内は正月事始めから神様が帰るまでの期間を意味します。
この松の内の終わりは地域によって異なり、関東や東北、九州では1月7日まで、関西では1月15日(小正月)までが一般的です。
しかし、沖縄では旧暦の1月14日、一部地域では1月20日(二十日正月)まで飾る習慣があります。
鏡餅に関しては、1月11日の鏡開きまで飾ることが普通です。
この日に鏡餅を割り、お雑煮などの料理に用いるのが一般的ですが、地域によっては1月15日や20日が鏡開きとなることもあります。
例えば、京都では1月4日を鏡開きの日としており、門松やしめ飾りを片付ける前に鏡餅を食べる習慣があります。
正月飾りの処分方法
正月飾りの処分方法適切な廃棄方法
松の内が終了し、新年飾りを片付ける際は、通常、神社に奉納し処分するのが望ましい方法です。
新年飾りの再利用は神様に対する敬意を欠く行為とされているため、避けるべきです。
多くの神社や地域では、1月15日の小正月に「どんどん焼き」、「どんど焼き」、または「左義長」と呼ばれる火祭りを行い、その際にお正月飾りを焼き捨てることが一般的です。
ただし、沖縄では旧暦1月14日に飾りを片付け、一部地域では1月20日(二十日正月)まで飾り続ける習慣があります。
自宅で燃やすことが可能な場合は、庭の土を塩やお酒で浄化した後、その上で新年飾りを焼くことができます。
残った灰は新聞紙に包んで処分します。
もし「どんどん焼き」に参加できない、または地域にそのような行事がない場合は、自治体の指定に従って通常のゴミとして処分しても構いません。
一般ゴミとして廃棄する場合でも、他のゴミと一緒にするのは避け、塩やお酒で清めたり、半紙で包んだりして、別の袋に入れて処分することを推奨します。
まとめ
新年を迎えるための飾りつけの重要性 新年の飾りには、それぞれ特別な意味があります。
飾る時期や片付ける時期には地域によって若干の違いがありますが、一般的な基準が存在します。
適切なタイミングで飾ることが重要です。
新年の飾りは、年神様を家庭に迎え、一年間の幸福や健康を祈願するための重要な要素です。
神様を敬うために、飾り方や処分方法を正しく理解し、実践することが勧められます。
ただし、地域によっては習慣が異なります。
例えば、沖縄では旧暦1月14日に飾りを片付け、一部の地域では1月20日の二十日正月まで飾り続けることが一般的です。